老人ホームの費用

老人ホームの種類別の費用相場

老人ホームは、「民間施設」「公的施設」かによって、費用が大きく変わってきます。
まずは、その2つの施設の違いについて説明しておきます。

1.民間施設

「民間施設」は、民間の会社が運営する有料の施設。

民間施設の場合、各施設がそれぞれの特色を打ち出し、入居者の方に気に入ってもらえる環境づくりを意識しています。
老人ホームの運営といっても、民間のサービス業と変わりません。
どの施設も、ライバルの施設より、もっと良いサービスを届けようと頑張っています。

民間施設には「介護付き有料老人ホーム」や「住宅型有料老人ホーム」、「サービス付き高齢者向け住宅」「グループホーム」などが該当します。

2.公的施設

「公的施設」は、地方の自治体や社会福祉法人が運営する施設。

公的機関(国や地方自治体)が運営しているので、民間施設よりも費用が安くなるのが特長です。

ただ、費用が安いだけに人気が高く、入所が難しかったり、利用者が自由に施設を選びにくかったりする場合があります。

公的施設には「ケアハウス」や「特別養護老人ホーム」、「介護老人保健施設」「介護医療院」が該当し、福祉の意味合いが強くなります。

では続いて、民間施設と公的施設、2つの施設の費用の相場を見ていきましょう。

ここでの注意点は、公的施設は入居時の要介護度や収入の状況によって費用が変わるということです。
それにより、中央値や平均値の算出が難しくなってしまうため、ここでは費用の「幅」で相場を見ていきます。

以下のグラフは、各施設ごとの費用のうち、月額利用料の主な相場を取り出し、「幅」で表したものです。

このグラフを表にすると、以下のようになります。

民間施設

月額利用料の相場

介護付き有料老人ホーム

15.7~28.6万円

住宅型有料老人ホーム

9.6~16.3万円

サービス付き高齢者向け住宅

11.8~19.5万円

グループホーム

10~14.3万円

公的施設

月額利用料の相場

ケアハウス

9.2~13.1万円

特別養護老人ホーム

8.8~12.9万円

介護老人保健施設

7.6~13.4万円

介護医療院(介護療養型医療施設)

7.6~13万円

当サイトに掲載されている施設のデータを参考に算出

上記の表で、老人ホームへの入居に必要な費用の目安はおおよそつかめたと思います。

ただ、費用を払えるからといって、自分が入りたい老人ホームに入れるかどうかは別問題。
というのも、老人ホームは、施設の種類別に「受け入れ対象」となる方が設定されているからです。
受け入れてもらえるかどうかは、要介護度のレベルだったり、認知症かどうか、看取りを希望するかだったりを踏まえて変わってきます。

よって続いては、各施設別の「受け入れ対象」を確認していきます。