身近にある介護
2020.4.25
『みんなで一緒に暮らしたら』
◆Movie Infomation◆
■作品名:みんなで一緒に暮らしたら
■販売元:バップ
■製作年:2013年
■発売日:2013年4月24日
■製作国:フランス/ドイツ
■配給: セテラ・インターナショナル、スターサンズ
■上映時間:96分
■監督:ステファン・ロブラン
■出演:ジェーン・フォンダ、ジェラルディン・チャップリン、ダニエル・ブリュール、ピエール・リシャール、クロード・リッシュ ほか
高齢者5人をたくみにまとめるお世話係も見所
人生の終盤にさしかかった5人の男女が、パリ郊外の家で一緒に暮らすとどうなるのか? ユーモアを交えながら、高齢者が抱える孤独と不安、そして夫婦や恋人、友人とのリレーションシップを描いた作品。
元哲学教師のジャンヌ(ジェーン・フォンダ)と認知症を患いつつあるアルベール(ピエール・リシャール)夫妻、血気盛んな活動家のジャン(ギイ・ブドス)と心理学者のアニー夫妻(ジェラルディン・チャップリン/ギイ・ブドス)、そして妻に先立たれ、若い女性とデートを続ける、老いてもなお盛んなクロード(クロード・リッシュ)は、みな青春時代をともにすごし、40年来の友人同士。ある日、デート中に発作で倒れ、息子によって老人ホームに入れられてしまったクロードの窮地を救うため、ジャンとアニーの家で5人は共同生活を始めることになる。老いによる悩みや問題をそれぞれが抱える中で、いったいどのような生活が繰り広げられるのか……
この5人の高齢者とかかわるのが、犬の散歩係の留学生・ディルク(ダニエル・ブリュール)。介護という立場ではないが、高齢者5人それぞれの話を聞いて、うまくつなげていくような役割を果たしている。介護の仕事の中でも、高齢者同士のいざこざをまとめたり、仲を取り持つことがあるはず。そういった視点でこの映画を観ると、介護業界で働く人も興味深いはず。また、高齢者の恋愛や性の問題についても描かれている。
出演は2度のアカデミー賞に輝いた名女優ジェーン・フォンダを始め、喜劇王チャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリンら。ロカルノ国際映画祭をはじめ世界各国で高い評価を得ている。
<中条>
関連記事