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2022.6.14
2022年度最新】福祉住環境コーディネーターとは?試験日程や適性も解説!
福祉住環境コーディネーターとは?
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者が、できるだけ自立してイキイキと生活できる住環境を提案する資格。
医療・福祉・建築の幅広い知識を身につけ、各種専門家と連携をとりながら、クライアントに適切な住宅改修プランを提示します。
福祉住環境コーディネーター3級は高齢者向けの住環境の基礎を、福祉住環境コーディネーター2級では具体的な解決策などが提案できるように学びますが、1級ではさらにケアハウスやグループホームなどの福祉施設や、街づくりも視野にいれた、幅広い住環境整備について学びます。
どんな試験がある?
福祉住環境コーディネーター検定試験に合格する必要があります。
■1級の試験内容
試験はテストセンターでのパソコン受験のみ。多肢選択式と記述式に分かれており、時間はそれぞれ90分、計3時間です。
多肢選択式・記述式ともに100点満点で、それぞれ70点以上で合格となります。
内容は1級公式テキストに該当する知識と、応用力を問うものですが、テキスト外からも出題されます。
以前は、2級の合格が受験資格となっていましたが、現在は2級試験の合否に関わらず1級試験を受験することができます。
■2級の試験内容
2級の内容は「高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備」「生活行為別にみた福祉用具の活用」など、17分野から出題されます。
多肢選択式で制限時間は90分。100点満点中70点以上で合格となります。
受験資格は特になく、3級を飛ばして2級から受験することも可能です。
■3級の試験内容
多肢選択式で制限時間は90分。100点満点中70点以上で合格となります。
内容は「高齢者の健康と自立」「バリアフリーとユニバーサルデザインを考える」「障害者が生活の不自由を克服する道」など、医療・福祉・建築について問うものが中心です。
合格率は?
例年、年2回の検定試験が実施されていますが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、7月実施予定の第44回検定試験が中止となりました。
2021年度 合格率(第46回・第47回 合計)
■福祉住環境コーディネーター1級:17.7%
■福祉住環境コーディネーター2級:67.8%
■福祉住環境コーディネーター3級:66.1%
2020年度 合格率(第45回)
■福祉住環境コーディネーター1級:12.8%
■福祉住環境コーディネーター2級:46.8%
■福祉住環境コーディネーター3級:66.8%
2019年度 合格率(第42回・第43回 合計)
■福祉住環境コーディネーター1級:13.8%
■福祉住環境コーディネーター2級:37.7%
■福祉住環境コーディネーター3級:58.0%
どんな職場で活躍できる?
高齢化社会に対応した住宅を提案できるため、建築士や住宅の営業といった住宅関連の仕事についている人にも役立つ資格です。
また、介護施設の住環境の整備にも活用できるので、ケアマネジャーなど介護の現場で働く人にとっても有用な資格となりそうです。
2級を取得すると、より踏み込んだ提案ができる内容を学ぶため、住宅の営業などの仕事でも役立つようです。
1級では個人の住宅だけでなく、福祉施設を視野に入れた知識も身につけられるため、介護施設・福祉士施設の運営に携わる人にとっても役立つ資格なのではないでしょうか。
適性は?
福祉住環境の整備は、実際には限られた環境、もしくは予算の中でやりくりしなければならないことが多いと考えられます。
そのため、資格で学んだことを現実に即して考えられる、普段から創意工夫や物事の応用などが得意な人が、特に活用できる資格といえそうです。
2級・3級では現実的な住環境整備に関することを学びますが、1級ではさらに、それを大きな施設や住宅で活かす知識を身につけます。
そのため個人の住宅だけでなく、大きな介護施設や障害者施設などの住環境向上に携わりたい人には、有用な資格だといえそうです。
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