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2022.8.31
送迎ドライバーとは?仕事内容や必要な資格、給料などを解説
送迎ドライバーは、利用者を安全に自宅や施設に送り届けるために欠かすことができない仕事です。今回は、送迎ドライバーについて具体的な仕事内容や勤務形態、必要資格について詳しく解説します。
介護業界での転職を検討中の方はもちろん、他業界のドライバーから新たなキャリアを築きたいと考えている方もぜひ参考にご覧ください。
<目次>
1 送迎(介護)ドライバーとは?
1-1 送迎(介護)ドライバーと介護タクシー運転手の違い
2 送迎(介護)ドライバーの仕事内容
3 送迎(介護)ドライバーの勤務形態
3-1 送迎(介護)ドライバーの1日スケジュール例
4 送迎(介護)ドライバーなど介護施設の職員の給与
5 送迎(介護)ドライバーに向いている人の特徴
6 送迎(介護)ドライバーになるのに必要な資格・免許
7 送迎(介護)ドライバーへの転職・就職状況
8 送迎(介護)ドライバーは介護業界の縁の下の力持ち
送迎(介護)ドライバーとは?
送迎ドライバーとは、主に通所介護(デイサービス)や通所リハビリテーション(デイケア)など、高齢者が日帰りで通所する介護施設で、利用者の送迎を行う職種です。
近年では、利用者が日帰りで通う通所施設だけでなく、ショートステイや入所施設などに送迎ドライバーがいることも多いです。また、施設によっては送迎ドライバーと介護職員を兼務する場合もあります。
送迎(介護)ドライバーと介護タクシー運転手の違い
送迎ドライバーと介護タクシーの主な違いは、勤務先・利用者・送迎区間の3つです。
介護タクシーの運転手は、タクシーを運営する事業所や介護施設などで雇用されていますが、送迎ドライバーは送迎先の介護サービス事業所や介護施設で雇用されています。
また、介護タクシーは在宅で生活する要介護者を自宅や目的地まで送迎するための移動手段なので、通所サービスとしてだけでなく幅広い用途で利用できます。一方の送迎ドライバーは、自宅と施設間の送迎のみに対応しているので、施設の利用者しか使うことができません。
送迎(介護)ドライバーの仕事内容
介護サービス事業所や施設の利用者の送迎が主な業務です。介護職員が送迎ドライバーを兼務する場合は、必要に応じて乗車・降車までの移動介助も行います。また、送迎で使用する車両の整備や運行前の点検、運行記録の作成も送迎ドライバーの担当です。
なかには、利用者の送迎ルートや各ドライバーの担当を計画する送迎計画を任される場合もあります。送迎業務後は施設内の清掃業務や備品の買い物などの業務を行うこともあり、雇用契約内容によって業務はさまざまです。
送迎(介護)ドライバーの勤務形態
送迎ドライバーの勤務時間は、施設の形態や利用者の状況によって異なります。
通所介護事務所(デイサービス)は比較的短時間の勤務であることが多いです。一方、利用者が1日中施設を利用するケースが多い通所リハビリ事業所(デイケア)では、1日を通して送迎を行う必要があるので勤務時間も比較的長くなるでしょう。
休日も施設の営業形態によって変化します。勤務先が土日の営業を行っていない場合はドライバーも土日休みになりますが、土曜日に営業している場合はシフト制で休日をとるのが一般的です。
短時間勤務の場合は、副業や他の送迎の仕事を掛け持ちするドライバーもいます。介護職員と兼務している場合は、事業所や施設内で介護業務を行い、送迎時間のみドライバーとして勤務します。
送迎(介護)ドライバーの1日スケジュール例
07:00~ 出勤、車両点検、利用者の確認、送迎開始
09:00~ 利用者を自宅から施設へ送迎
11:00~ 車両の整備、運行記録の作成、その他必要な業務
12:00~ 午後の利用者を自宅から施設へ送迎
14:00~ 休憩
15:00~ 車両の整備、運行記録の作成、その他必要な業務
16:00~ 利用者を施設から自宅へ送迎
19:00~ 退勤
出勤後は、まず1日の利用者数や送迎ルートなどを確認し、利用者の送迎に向かいます。通所介護(デイサービス)や通所リハビリ(デイケア)は利用者数が日によって変動し、介助の有無も一人ひとり異なるので、送迎にかかる時間は毎日変わります。
半日利用の利用者がいる場合は、朝の送迎後すぐに昼からの送迎もあるため、休憩時間も変則的になりやすいでしょう。利用者数が多い日は、夕方からの送迎にかかる時間も増えるため、残業が発生するケースもあります。
送迎(介護)ドライバーなど介護施設の職員の給与
送迎ドライバーは介護施設で働く介護職員の一人に含まれます。
通所介護事業所、通所リハビリ事業所の介護職員の平均給与は下記の通りです。
|
通所介護事業所 |
通所リハビリテーション事業所 |
月給・常勤(保有資格無し) |
268,860円 |
243,140円 |
時給・非常勤(保有資格無し) |
1,300円(時給) |
1,198円(時給) |
(出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」)
送迎ドライバーの平均給与は、通所介護(デイサービス)と通所リハビリ(デイケア)でほぼ同じ水準で、25万円前後です。
雇用形態は常勤と非常勤に分かれていますが、求人は非常勤で時給制の給与形態が比較的多いです。同じ法人の複数事業所で送迎を担当する場合などは、常勤・月給での求人もあるでしょう。
給与水準は地域によって異なり、都会は高く、地方は低い傾向にあります。
送迎(介護)ドライバーに向いている人の特徴
運転に慣れている人
高齢者と関わることが好きな人
人の役に立つことが好きな人
送迎ドライバーに向いている人の特徴を3つご紹介します。自分の特徴と照らし合わせて、職種選びの参考にしましょう。
運転に慣れている人
送迎ドライバーにもっとも求められるのは、利用者を安全に送り届けることです。普段から事故や違反がないように安全運転できる方は、送迎ドライバーに向いています。タクシーやトラックなどのドライバーの経験がある方や、運転に慣れている方は大いに活躍できるでしょう。
高齢者と関わることが好きな人
送迎ドライバーは、乗車・降車時の介助や挨拶など、利用者や家族と関わる場面が多くあります。高齢者と関わることが好きな方は適性が高いといえるでしょう。
ドライバーの態度や言動は、利用者から目につきやすいです。乗車・降車時の介助を丁寧に行い、高齢者と明るくコミュニケーションをとることができる方は送迎ドライバーに向いています。
人の役に立つことが好きな人
人の役に立つことに前向きであるかどうかは、介護に関する事業所や施設で働く上で大切な要素です。相手の気持ちを考え、利用者に対して丁寧な対応を行うなかで、利用者や勤務先の職員と信頼関係を築くことができます。結果的には自身の仕事がしやすくなったり、仕事に対するモチベーションにも繋がるでしょう。
送迎(介護)ドライバーになるのに必要な資格・免許
送迎ドライバーに必要な資格や免許は、普通自動車運転免許(普通自動車第一種運転免許)です。介護タクシーのように普通自動車第二種運転免許は必要ありません。とはいえ、利用者を乗せて運転するので、安全で正確な運転技術が求められます。
また、事業所や施設によっては、送迎車に介護職員が同乗しないこともあります。そのような勤務先では、介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格を取得すれば、送迎に伴う介護業務にも対応できるため、業務の幅が広がるでしょう。
送迎(介護)ドライバーへの転職・就職状況
高齢化社会が進むなか、介護業界のさまざまな職種の需要は今後も増していくことが予想されます。そのため、各事業所や施設において、送迎ドライバーの需要も高くなっていくでしょう。送迎ドライバーは、50代・60代の方や未経験者歓迎の求人も多く、会社を退職した後の再就職先としても人気の職種です。
送迎(介護)ドライバーは介護業界の縁の下の力持ち
送迎ドライバーは介護事業所や施設において、利用者の送迎や送迎時の介助、利用者とのコミュニケーションを行う重要な仕事です。運転技術はもちろん、介護技術やコミュニケーション能力など、幅広いスキルが求められます。高齢者と関わることが好きな方や運転に慣れている方にぴったりな仕事といえるでしょう。
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